杉並区 05 (30/01/24) 旧井荻町 (井荻村) 旧下井草村 (5) 神戸
杉並区 旧井荻町 (井荻村) 旧下井草村
下井草
小名 神戸 (ごうど)
神戸町 [小字 神戸、現 下井草五丁目、上井草一丁目の一部、清水三丁目の一部、今川一丁目]
- 西山橋跡 (下井草4丁目)
- 科学と自然の遊歩道
- 下井草の畑、竹林
- 井草湯、井口稲荷 (不明) とさいかちの木 (不明)
- 換気塔
中瀬町 [小字 中瀬、現 下井草四丁目、清水三丁目の一部]
- 島畑道 (しまっぱたけみち)
- 井草川遊歩道
- 学校西橋跡 (2024年4月5日 訪問)
- あかちゃり (2024年4月5日 訪問)
- 井草川支流用水路 (2024年4月5日 訪問)
- 夢の卵
- 井草川支流用水路 (2024年4月5日 訪問)
- 学校前橋跡
- 峡田 (2024年4月5日 訪問)
- 中瀬北橋跡
- 中瀬児童遊園、岩石園
- 中瀬小橋跡 (2024年4月5日 訪問)
- 中瀬橋跡
- 神戸山 (2024年4月5日 訪問)
- 妙正寺公園、妙正寺池
- 妙正寺川、夢の黒卵
- 乞食橋
- 神戸坂 (2024年4月5日 訪問)
- 中瀬天祖神社
四宮町 [小字 四宮、現 上井草二丁目の一部、今川二丁目の一部]
- 八丁通り
- 井草川遊歩道
- 第6妙正寺川橋梁
- 四宮森公園
- 四の宮中橋
- 四ノ宮下橋跡
- 四宮公園
- 四宮稲荷神社
- 四宮南公園
小名 神戸 (ごうど)
この小名 神戸は明治時代から昭和初期までは民家の少なく、地域のほとんどが農地だった。昭和の戦前にかけて四宮町と神戸町は民家が広がっていた。中瀬町は依然として明治時代の民家分布のままだった。戦後は民家が広がり、現在では全域が住宅街となっている。
この地域でも、寺社仏閣は中瀬天祖神社以外は見られない。練馬区では旧各村には鎮守の神社が残っており、寺も多くみられた。土地整理事業で住宅地となった際に、取り壊されてしまったのだろうか?いずれ、郷土資料館に行くだろうからその際に聞いてみよう。
神戸町 [小字 神戸、現 下井草五丁目、上井草一丁目の一部、清水三丁目の一部、今川一丁目]
神戸町内の寺社仏閣や民間信仰の塔は以下の通り。古い史跡は見当たらない。井口稲荷が唯一の寺社なのだが、これは井口家の屋敷神と思われるので村の鎮守などは存在していなかったのか、消滅してしまったのかもしれない。
- 仏教寺院: なし
- 神社: 井口稲荷 (不明)
- 庚申塔: なし
- 馬頭観音: なし
西山橋跡 (下井草4丁目)
科学と自然の遊歩道
下井草の畑、竹林
井草湯、井口稲荷 (不明) とさいかちの木 (不明)
科学と自然の遊歩道が行き止まりとなり、遊歩道から外れた南、笹目道路近くに銭湯がある。井口湯という。井草の草分けの井口半兵衛家の屋敷があった場所といわれている。井口家は、代々半兵衛を名のり、元禄から寛政までの約百年間は名主役を勤め、幕末まで年寄役を勤めた旧家だそうだ。井口家の祖先は北条早雲との戦いに敗れ逃れた相州三浦郡走水井口ノ郷の三浦氏の一族と伝わり、天正年間 (1573-1592) に当地に移り住み、三浦姓をはばかり井口姓を名乗ったのが井口長左衛門といわれ、その一族の多くは名主・年寄役などを勤めていた。井草の地名は井口姓を名乗った長佐衛門が「草分け長佐衛門」と呼ばれたことからおこったという説もある。
換気塔
旧小字 神戸の西境が環八通り (笹目通り) になり、そこには井荻トンネルの南換気塔が建っている。この下には1,263mの井荻トンネルが通っている。トンネルができる前は鉄道踏切を通り西武新宿線井荻駅を越えていたのだが、1時間当たり平均で約32分、ラッシュ時には約46分遮断される開かずの踏切で、交通量が増大するにつれて渋滞が激しくなり、東京都内で有数の渋滞箇所でもあった。この解消の為に、1997年 (平成9年) に井荻トンネルが開通している。
中瀬町 [小字 中瀬、現 下井草四丁目、清水三丁目の一部]
中瀬町内の寺社仏閣や民間信仰の塔は以下の通り。この地域でも史跡は紹介されちない。
- 仏教寺院: なし
- 神社: なし
- 庚申塔: なし
- 馬頭観音: なし
島畑道 (しまっぱたけみち)
井草川遊歩道
学校西橋跡 (2024年4月5日 訪問)
あかっちゃり (2024年4月5日 訪問)
井草川支流用水路 (2024年4月5日 訪問)
夢の卵
井草川支流用水路 (2024年4月5日 訪問)
学校前橋跡
峡田 (はけた) (2024年4月5日 訪問)
中瀬北橋跡
中瀬児童遊園、岩石園
中瀬小橋跡 (2024年4月5日 訪問)
中瀬橋跡
神戸山 (こうどやま) (2024年4月5日 訪問)
妙正寺公園、妙正寺池 (清水三丁目)
妙正寺川、夢の黒卵
乞食橋
神戸坂 (こうどざか) (2024年4月5日 訪問)
中瀬天祖神社 (清水三丁目)
昔、所沢か田無周辺の人が江戸から帰る途中、急に腹痛を起こし妙正寺に担ぎ込まれた。僧侶の祈祷で腹痛は治ったが、その人が持っていた男根状の自然石を見て「この石は霊石で、この地で祀られたいから腹痛を起こしたのだ」ということで、この石を十羅刹堂に安置した。数十年後、納めたはずの石が坂道で見つかり、馬で運ぼうとしたが馬が動けなくなった。石をもとに戻すと馬はたちまち元気になり歩きだした。
村人の1人が、「石が以前よりも大きくなっていきいきとしている。この石と十羅刹様とを拝めば陰陽がかね備って子宝が授かる。」と言い、再び堂に戻した。
四宮町 [小字 四宮、現 上井草二丁目の一部、今川二丁目の一部]
四宮町内の寺社仏閣や民間信仰の塔は以下の通り。ここにも寺社仏閣も見当たらない。四宮稲荷神社があるが、見たところ屋敷神の様に思え、村人の鎮守社ではない様だ。
- 仏教寺院: なし
- 神社: 四宮稲荷神社
- 庚申塔: なし
- 馬頭観音: なし
八丁通り
井草川遊歩道
第6妙正寺川橋梁
四宮森公園
四の宮中橋跡
四ノ宮下橋跡
四宮公園
四宮南公園
四宮稲荷神社
これで旧下井草村にあった五つの小名をすべてめぐり終えた。今日はまだ時間があるので、下井草村の西隣にあった上井草村の小名 谷頭と小名瀬戸原に移動する。
参考文献
- すぎなみの地域史 3 井荻 令和元年度企画展 (2019 杉並区立郷土博物館)
- すぎなみの散歩道 62年度版 (1988杉並区教育委員会)
- 井草のむかし (2019 井口昭英)
- 文化財シリーズ 19 杉並の地名(1978 杉並区教育委員会)
- 文化財シリーズ 36 杉並の石仏と石塔(1991 杉並区教育委員会)
- 文化財シリーズ 37 杉並の通称地名 (1992 杉並区教育委員会)
- 杉並区の歴史 東京ふる里文庫 12 (1978 杉並郷土史会)
- 杉並 まちの形成史 (1992 寺下浩二)
- 東京史跡ガイド 15 杉並区史跡散歩 (1992 大谷光男嗣永芳照)
- 杉並区石物シリーズ 1 杉並区の庚申塔
- 杉並区石物シリーズ 2 杉並区の地蔵菩薩
- 杉並区石物シリーズ 3 杉並区の如来・菩薩等
- 杉並郷土史叢書 1 杉並区史探訪(1977 森 泰樹)
- 杉並郷土史叢書 2 杉並歴史探訪(1977 森泰樹)
- 杉並郷土史叢書 3 杉並風土記 上巻 (1977 森泰樹)
- 杉並郷土史叢書 4 杉並の伝説と方言(1980 森泰樹)
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