Okinawa 沖縄の旅 Day 66 (6/10/19) Aragusuku Gusuku Castle Ruins 新城グスク跡 (八重瀬町 ①)

Aragusuku Hamlet 新城集落

  • Aragusuku Gusuku Castle Ruins 新城グスク跡
  • Stone Lion #9 #10 石獅子 #9 #10

Tomori Hamlet 富盛集落

  • Nakama nu Utaki 中間之御嶽
  • Birou Utaki ビロウ之御嶽 (カニマン御嶽)
  • Jiri Gusuku Castle Ruins 勢理グスク跡
  • Great Stone Lion 石彫大獅子

Takara Hamlet 高良集落

  • Yona Gusuku Castle Ruins 世名城グスク跡

Yonagusuku Hamlet 世名城集落

  • Yonagusuku Gajumaru 世名城のガジュマル

Kochinda Hamlet 東風平集落

  • Kaniman Utaki 金満御嶽
  • Stone Lion #3 石獅子 #3

Iha Hamlet 伊覇集落

  • Ina Stone Lion 東風平の石獅子 (伊覇のシーサー)
今日から八重瀬町の史跡を巡る。
八重瀬町は、2006年に島尻郡東風平 (こちんだ) 町と具志頭 (ぐしちゃん) 村が合併して誕生。人口約3万人、9600世帯の町。
2002年に平成の市町村合併の折に、東風平町、具志頭村、南風原町、大里村の合併の協議が行われたが、南風原町は離脱してそのまま、大里村は南城市に参加となり、2006年に八重瀬岳から名をとり、東風平町、具志頭村で八重瀬町の発足となった。
東風平地区には13の字があり、具志頭地区には10の字がある。今日はそのうちのいくつかを走る。

Aragusuku Hamlet 新城集落

2015年の国勢調査によると人口1,199人、世帯数は374世帯。

Aragusuku Gusuku Castle Ruins 新城グスク跡

南山国 第2代 汪英紫 (おうえいじ) が初代の承察度を島尻大里城から追い払い、即位する前、まだ八重瀬按司であった時代に島添大里按司や玉城按司を倒す機会を伺っていた。八重瀬から攻略目標の島添大里城との中間点にこのグスクを築いたと言われる。築城後、実際に島添大里城と大グスク城を攻め、手に入れている。
城跡を訪れたが、城跡の北側は公園になっており新城神社が建ち、周りには数基の拝所が残っている。この公園のある北側は切り立った崖となっており、自然の要害。北側はなだらかに下っており、現在は住宅街となっている。北側及び南側共に城の遺構らしきものは残っておらず、史跡としての看板で城跡と認識できるだけだ。
公園内に沖縄ならではのシーサーの巨大な滑り台があった。今日は日曜日だが、子供は一人も遊んでいない。少し寂しいかな... 神社の裏には展望台があり、登って遠くの景色を眺めたかったのだが、老朽化で立ち入り禁止となっていた。
この集落内に二つの石獅子を見つけた。ひとつは#10 (写真上) と番号が振られ、城跡内に、もう一つは、集落の北の端にあり#9 (写真下)。擦り切れて獅子には見えなくなっている。
新城公民館があり、前が長い広場になっている。今までまわった所の公民館は昔から人が集まる場所に造られている事が多く、前が広い広場になっており、村の行事を行う馬場 (ウマイ) がある。ここも例に漏れず、そうなっている。表示はないのだが、馬場 (ウマイ) だったと思う。

Tomori Hamlet 富盛集落

2015年の国勢調査によると人口1,510人、世帯数は521世帯。豚が名産品で、確かにそんな匂いがした。

Nakama nu Utaki 中間之御嶽

勢理城 (ジリグスク) 入口に木と石の祠と空き地があるだけの、神体も礼拝所も偶像もない本来の姿を残した御嶽。勢理城で昼食兼休憩していた際に地元の男性から声をかけられて、半時間ほど歓談をした。沖縄の歴史や風習について良く知っており、色々と教えてもらった。この御嶽は本来、御神体は無く、その空間を神が存在する神秘的なものとして拝んでいる。拝所んl良く石が置いてある。霊石と呼ばれているのだが、これは厳密には御神体ではなく、神々が降臨する際の目印であったという。

Birou Utaki ビロウ之御嶽 (カニマン御嶽)

中間之御嶽の近くの道端にある。カニマン (金満) 御嶽とも言われている。昨日までまわった豊見城市でもカニマン (金満) 御嶽をいくつかみた。島添大里のカニマン御嶽は立派なものだったのが印象的だった。この地区にはこのカニマン (金満) 御嶽が多いのであろうか?
このカニマン (金満) とは何か興味があった。というのは、先日、小禄城跡を訪れた際に中山王の義弟の泰期 (タイチ、タチ) が小禄按司であった。金満按司とも呼ばれていた。金満とは鍛冶屋のことで、察度と泰期は早くから鉄の農機具や武器に目をつけて、鍛冶屋集団を統率していたと考えられる。察度王統一族は鍛冶職の技術集団とも呼ばれていた。どうもカニマン御嶽なるものは鍛冶屋か泰期を祀っているようにも思える。沖縄の人にとっては誰がとか何が祀られているのかはあまり問題ではないようだ。

Jiri Gusuku Castle Ruins 勢理グスク跡

9/16 (掲載は9/17) にこの直ぐそばにある八重瀬グスクを訪れた時に、この新グスクまで来たのだが、その時は入口を知らず、林の中をさまよった。帰った後で調べたら入口がわかった。という事で、今回はこの城に来るのは2度目だ。この城は八重瀬グスクの支城の性格を持っていた。
場内に石彫大獅子があり、沖縄県文化史跡になっている。石獅子はグスクの中にあり、火除け (火返し ヒケーシ) として尚貞王の時代1689年に設置され、フィーザン (火山) といわれた八重瀬岳を向いている。
沖縄戦の時、米軍が撮った写真がある。石獅子は八重瀬岳を向いている。米軍兵も同じ方向を双眼鏡で見ている。八重瀬グスクには日本軍が陣取って、陸軍病院があった。
ここから見える八重瀬岳及び八重瀬グスク
八重瀬城については下記リンク参照

Yonagusuku Hamlet 世名城集落

2015年の国勢調査によると人口1,024人、世帯数は348世帯

Yonagusuku Gajumaru 世名城のガジュマル

幹回り 23.5m、高さ 10.3m で沖縄一の巨木に選ばれたガジュマル。樹齢は250年以上だそうだ。

Takara Hamlet 高良集落

2015年の国勢調査によると人口227人、世帯数は79世帯の八重瀬町では小さな集落。

Yona Gusuku Castle Ruins 世名城グスク跡 (ヨナグスクグスク、ウィユナグスク)

八重瀬岳がある山の尾根の端の方に標高60mぐらいの所にこのグスクがある。世名城グスクと呼ばれているが、場所は現在の高良 (たから) 集落にある。以前は世名城 (与那城) 集落と高良集落は一つであったと考えられており、高良集落が分離した後も世名城集落の人びとの拝所としてグスクが残っていた。伝承によると世名城之殿は世名城嶽 (ゆなぐしくだき) と呼ばれ、近隣に居た八重瀬按司娘と高良村の人物が結婚して村初めになった場所と言われている。防備の為のグスクと言うよりは拝所としてのグスクであったのでは無いだろうか? 沖縄では“XX城”と城 (グスク) が入った地名が多いのだが、やはりその地にグスクがあったからだそうだ。ただ地元の人でも何のためのグスクかは分からないことがも多い。(これは今日出会った地元の人から聞いた話)
拝所やお通しや井戸が残っている。草が鬱蒼と繁っており、その姿が見えず標識だけの物もあった。写真右上などは井戸跡なのだが、標識の上しか見えない)  お通し (ウトゥシ) とは地方からこの地に来ている人がお詣りに帰郷出来ないので、この地に故郷の拝所の分身を造っている。(これも今日出会った地元の人から教わった)

Kochinda Hamlet 東風平集落

2015年の国勢調査によると人口5,258人、世帯数は1,748世帯で、一番大きな字。

Kaniman Utaki 金満御嶽

ここにもカニマン (金満) 御嶽がある。金萬按司は人気者だ。

Stone Lion #3 石獅子 #3

コミカルな顔の石獅子。下顎が突き出している

Iha Hamlet 伊覇集落

2015年の国勢調査によると人口2,536人、世帯数は906世帯。

Ina Stone Lion 東風平の石獅子 (伊覇のシーサー)

那覇の方を向いている。何の火返し (ヒケーシ) なのだろうか?
丘の下に伊覇村の拝所がある。
今日も始めてみる生き物に遭遇。後で調べてみてびっくり。オオゴマダラという蝶だった。オオゴマダラは、日本では南西諸島にしか生息していない蝶で大きさは日本最大級で、13~15cm ほどまで成長するそうだ。大きいので、ゆっくりとふわふわ飛んでいる。貴婦人の様な蝶々だった。
これも沖縄や奄美大島にしか生息していない蝶。シロオビアゲハという。
これは本州でもよく見かけるアオスジアゲハ
せっかくなので、先日写真に撮った蝶も披露しよう。
これも東北以南にいるジャコウアゲハ。南西諸島では多くの亜種がいるというので、そのひとつか?
これはツマムラサキマダラといって、迷蝶で、風に乗って日本に飛来するが、分布はしていなかったが、現在は沖縄では定着している。オスとメスで模様が違う。偶然にもオスとメスが戯れているところが撮れた。

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