Okinawa 沖縄の旅 Day 14 (15/08/19) Okinawa Museum 沖縄県立博物館

Okinawa Museum 沖縄県立博物館
手っ取り早くその地の概要を知るには博物館が一番。長期滞在であれば通年券を購入した方が良い。まずは何も知らない時に訪れてざっと見る。だいたいわかった気になる。その後、色々回っていると、博物館の展示物を思い出す。しかしよくは見ていなかったので、内容を更に知りたくなる。通年券であれば、このような事がある度に、博物館に行って確認が出来る。そして、その地を去る前にもう一度行って見ると、初めて見た時とまったく違う見方となっている。ただどの様な展示をしているか分からない時点で通年券にするか一回券にするかの判断は難しい。博物館によっては、何度も見る価値の無いところも多々ある。今日行った沖縄県立博物館は飛び抜けて良い訳では無いが、通年券の価値はある。何度も見たいと思ったのは旭川と札幌の博物館両方共に2回訪れた。

Okinawa Museum 沖縄県立博物館

この博物館はおもろまちにある。那覇では新都心でショッピングモールやホテル、オフィス街、高級住宅街のある新しく開発している地区。ショッピングモールには相当数の中国人観光客がいる。近くには免税のブランドショップビルもある。国際通りの庶民的な雰囲気とは少し異なる。
博物館の前庭には沖縄伝統家屋の展示がある。
博物館の中に入る。展示はごく一般的な形式で沖縄の歴史、民俗文化、沖縄の自然と区分けされている。一つのテーマを全面に押し出した展示では無く、広く浅くという感じになっている。
ここに置かれた展示物やパネルについてはこれから訪問する地に関連した時に随時掲載して行く。ここでは数点掲載して行く。

沖縄の歴史

港川人から始まり、縄文時代、三山時代、琉球王国、日本への併合、沖縄戦の流れで紹介している。
港川人: 以前は日本人の最古の骨が見つかったと騒がれたが、その後更に古い時代の人骨が別の所から見つかったのと人骨の分析でどうもミクロネシアの人と近い骨格と判明した。ただ今でも港川人は沖縄人のルーツの解明の為に重要であることは変わりない。(この後、10月8日に現地を訪問)
グスク時代: 最も興味のある分野。沖縄には300以上のグスクが確認されている。どれぐらいのグスク跡をまわれるだろうか... 特に離島には行く機会があるだろうか....

琉球王朝の展示

琉球とは言っても複雑だ。宮古島や石垣島、現在の鹿児島県の奄美大島迄領土を拡大した時代があった。
琉球王朝の繁栄の大きな要素は明国との朝貢貿易だ。民国だけでなく日本や朝鮮、更に東南アジアまで貿易を拡大していた。琉球は貿易立国であった。
日本の幕末時代になると、西欧列強が日本に来航する前は頻繁に琉球に来航していた。当時、琉球は薩摩のは支配下であり、原則は鎖国ではあった。ここで注目すべきはこの後列強が日本と修好条約を結ぶのだが、個別に琉球とも修好条約を結んでいる。列強の認識は琉球は日本とは別の国であった。
明治になると清国との間で領土問題が起こる。注目すべきは清国は琉球の独立国家である事を認めている。清国も日本も沖縄本島より下の離島の先島諸島は清国領土で意見が一致している。皮肉にもこの交渉は日清戦争で決着する。結局先島諸島も含め台湾までも日本の領土と認めさせることになった。気になるのは先島諸島の人たちの対日本、対沖縄、対中国への感じ方はどうなのであろう。いずれ、宮古島や石垣島にも行ってみたい。その時に地元の人に聞いてみたい。
沖縄学なるものがあるらしい。これは掘り下げて見ると面白そうだ。
沖縄で忘れてはならないのが、沖縄戦の米軍が日本領土に上陸し繰り広げられた戦争だ。陸上戦が行われたのは沖縄だけ。どのようなことがあったのだろう。
米軍が沖縄を占領し戦後が始まるが、琉球政府を設けている。大義名分は琉球をいずれ日本から解放し独立国家にすると言うもの。ただ実際はそのようなきれいごとではなかったようで、米軍政府、日本政府の政治的思惑に翻弄された様に思える。

沖縄の民俗文化/風習

ユタ、ミルク神、龕、骨壺などが紹介されている。これらは沖縄独特の宗教に関わるもの。

沖縄の自然

展示を見終わって、いくつか疑問が出てきたので、案内所で聞いてみたが、学芸員はここにはいないので、質問表を出して、後日、担当学芸員が回答してくれることになった。1ヶ月以内には回答しますと言われたので期待せずに待っていよう。(翌日電話で学芸員が連絡をしてくれ、親切にも長い間解説をしてくれた。)


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