Ride in Setouchi & San-in Day 104 (27/6/19) Rest by Heavy Rain 大雨にて休暇

Rest 休暇
Rest 休暇
天気予報では今日は大雨。遅い梅雨が始まったらしい。台風にもなるそうだ。朝から雨が降っている。それほど強くないので、三木で行こうと思っていた所だが、まだ行けていない史跡へ出発した途端に大雨に変わった。これでは無理と近くのイオンタウンで雨宿り。雨は止む気配ないので今日はイオンで休息日とする事にした。溜まっている旅日記を編集に充てる。旅日記もだんだんと研究日誌に近くなって来ていて調べたり、修正したりと時間がかかるようになってきた。苦にはならない。書く事で自分の頭を整理出来るので、思っていた以上に面白い。描き始めた頃はいつまで続くかと言われてれたが、習慣になると面白い。史跡を訪問している時も、これは書こうとか、これを調べてみようとなってくる。毎日頭を動かしているので、これを続ければ、良いボケ防止には良いのではと思う。
書き忘れていたことがあるので、ここに忘れないうちに書いておこう。6月23日に旧玉置家住宅を訪れた時のこと。

旧玉置家住宅
江戸時代に三木は少し他の地域とは変わった体制だった。三木城落城の後は関ヶ原まで、大半の期間は豊臣家直轄になり、関ヶ原の合戦以後は姫路藩の池田氏の傘下になる。その後、三木城主小笠原忠政が元和五年 (1619) に明石城に移ったために、三木郡は分断されて半分が天領となる。延享4年 (1747年) から天保13年 (1842年) まで三木町は、上州館林藩(群馬県)の飛び地領となる。この建物は、文政9年(1826年)に、上州館林藩の財政建て直し策を図るため、切手会所(今の銀行) として建てられた。三木は租税免除で栄えていたのでこの様な会所をつくった。明治初期に三木の僧侶がこの会所を取得、僧籍から離れ、玉置と名乗った。増築した家屋の屋根はちょっと変わっている。ゆるいアーチになっている。金のかかる建物だそうだ。更に、増築した家は奥に行くほど屋根が低くなる様に傾斜がつけられている。「ぼんさんやめて何しとるんか」の批判に謙虚さを表しているのだそうだ。これはここに詰めている三木市役所の女性職員さんの説明。
彼女はここに詰めているのは町おこしの活動の一部だそうだ。三木市も人口の減少に頭を悩ませている。戦国から江戸にかけては播磨の主力都市だったのだが、今はその面影はない。どこもそうだが、町おこしとして観光に力を入れている。観光だけでは、人口減少に歯止めはかから無いですよと言うと、それは解っているが、何をすれば良いのか悩んでいると言っていた。後日、三木市役所に行って三木市の移住者への支援サービスを調べたが、あまり魅力のあるものでは無かった。
移住者を増やすには、キィーは仕事があるかどうかだ。大体の市は企業が無く職を生み出していないので若者は出て行く。これを解決しないと観光に力を入れただけでは無駄。仕事を生み出すには
  • 企業誘致
  • 首都圏に時間的に近くする方策でベッドタウン化 (例えば三木と神戸を現在50分電車でかかるのを半分にする。市の補助金でノンストップ急行を走らすとか)
  • 通信網を使ってリモートで出来る仕事を行政で支援
少し気になったのは三木には外国人が目立った。タイ人とブラジル人で。イオンに毎日たむろしていた。仕事はあるのかもしれないが、日本人の若者が嫌うものなのかもしれない。それか賃金を低く抑えようとしている企業側の問題か?

観光については、以前よりはるかに力を入れているが、中途半端に終わっている。三木合戦などはストーリーが作りやすいものだが、これが出来ていない。その中で少しだけ良いものを見つけた。今回追いかけた秀吉の付城ハイキングマップ。(これ以外にも全部で6コース用意されている) もう少し工夫をすれば良いものになるのだがとも思う。史跡をハイキングポイントにしているだけで、付城をストーリー化出来ていない。だから一般観光客には面白くない。それに写真を撮っていてつまらない。雑木林の中にある土塁などは土塁ですと表示されていなければただの起伏にしかならない。関ヶ原ではそこに陣を張った武将の旗ざしやのぼりを掲げていた。これだけでも写真にアクセントがつく。残念だったのはこのマップは歴史資料館にしか置いていない。観光センターは存在さえ知らなかった。違う部署が作っている。こんな所まで縦割りの弊害? というか観光に対しての意識が良くなったとは言え、まだまだだ。市民も巻き込み連携して観光に取り組むべきで、今は仕事として与えられた人達が悩んでいる。
今回三木合戦を追いかけたが、観光材料としては他にはないものだ。法界寺で行っている絵解きを史跡でその部分を錦絵かアニメにして掲げるとか、音声を流すとか 少しのアイデアで史跡巡りが面白くなると思うのだが…  


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