埼玉県 (15/04/23) 蓮田市 (15) 蓮田南地域 東、本町、上、関山、御前崎、末広、山之内、見沼町
蓮田南地域
東 (ひがし)
- 若宮神社 (東八幡神社)
- 愛宕神社、浅間社
- 庚申塔 (16番)
- 庚申塔 (15番)
本町 (ほんちょう)
- 蓮田車站納地記念碑
末広 (すえひろ)
- 夜泣稲荷大明神
- 馬頭観音 (1番)
- 板碑
御前崎 (おまえざき)
- 不動明王
- 馬頭観音 (5番)、地蔵菩薩、板碑、石仏
上 (かみ)
- 須加神社 (須賀神社)
- 堂山公園
見沼町 (みぬまちょう)
- 蓮田橋
- 見沼公園
山ノ内 (やまのうち)
- 山ノ内公園
関山 (せきやま)
- 関山貝塚
- 延迦地蔵
- 長松寺寺
- 馬頭観音 (1番、2番)
蓮田南地域
蓮田市の行政区分けで蓮田南地域とされている地域は本町、末広、御前橋、見沼町、上、関山、東、蓮田、 馬込、大字蓮田、大字馬込、綾瀬、山ノ内となっている。蓮田と大字蓮田は4月9日、 馬込と大字馬込は4月10日に訪れているので、ここではそれ以外の地域の史跡について触れる。
蓮田市都市計画マスタープラン見ると
- 蓮田南地域は市の南部に位置し、蓮田駅周辺に形成された市街地と南側の農地と集落地からなっている。
- 蓮田駅周辺は交通利便性に優れて中心市街地となっており、「中心商業・業務地ゾーン」「近隣商業・業地ゾーン」「住商複合地ゾーン」として、建築物の適正な建て替えや都市基盤の整備により、土地の一定の高度利用と住環境のバランスを維持しながら商業・業務系土地利用の開発を進める計画になっているが具体策は不明。蓮田駅西側地域は、基盤整備の遅れによる交通安全上の危険個所や渋滞、商業活力の低下が見られる。
- 住宅地については蓮田駅の外側、特に西側 (関山4丁目地区、山ノ内地区、綾瀬地区、馬込・蓮田地区) は土地区画整理事業で良好な住環境や中心市街地にも近い利便性を有しており「専用住宅地ゾーン」として位置づけられている。他地域の一部は古い住宅が点在している地区も残っており、専用住宅地として、共同建て替え、協調建て替えをすすめる計画になっているが具体的施策は不明。
- 南西部は「集落地ゾーン」「農業系ゾーン」と位置づけられているが、農地は高齢化と後継者の不足により耕作放棄地の増加が進んでいる。この「集落地ゾーン」「農業系ゾーン」については打つ手が無いようで将来計画は見えない。
資料に記載されている蓮田南地域の寺社仏閣や民間信仰の塔は以下の通り
- 仏教寺院: 長松寺寺 (関山)
- 神社: 若宮神社 (東)、愛宕神社/浅間社 (東)、須加神社 (上)
- 庚申塔: 2基 馬頭観音: 4基
蓮田南地区 訪問ログ
東 (ひがし)
元荒川河川敷 (市街化調整区域) を除いて大部分の地域は市街化区域に指定され、蓮田駅にほど近い地区は商業地として利用され、他の地区は住宅地として利用されている。
1964年 (昭和39年) の 住居表示実施により、大字蓮田および大字川島の各一部から東一丁目 - 六丁目が成立している。江戸時代から1872年 (明治7年) に蓮田村になるまでは上蓮田村に属していた。
大字東の人口推移状況は以下の通り。東は蓮田市の中で3番目に人口の多い地区。他の地域同様に高齢化が進んでいる。1982年には約840人 (約360世帯)の人口の激増がみられる。これは東5丁目に1981年11月に駅前団地 (330戸) が建設され入居が始まった事にある。それ以降は世帯数はコンスタントに増加しているが、人口はほとんど横ばい状態が続いている。蓮田市中心地になり、大規模集合住宅が建設されたことで、比較的若い年代の住民が多く、高齢化率は蓮田市平均を下回っている。
若宮神社 (東八幡神社)
愛宕神社、浅間社
庚申塔 (16番)
庚申塔 (15番)
本町 (ほんちょう)
大字本町の人口推移状況は以下の通り。入手できた人口データの1979年には人口621人だったがそれ以降は人口減少が止まらず、2020年には代からの259人と半分以下までに落ち込んでいたのだが、2020年に蓮田駅西口第一種市街地再開発事業で駅前団地 (14階、168戸) が建設されたことで人口が、前年259人 (180世帯) から629人 (340世帯) に激増している。入居者はほとんどが蓮田市内から転居してきており、蓮田市全体の人口はほとんど変動はない。転居者は比較的若い世代なので、この地域の高齢化率は52.1% から一挙に26.1%に低下している。
蓮田車站納地記念碑
末広 (すえひろ)
大字末広の人口推移状況は以下の通り。大字単位での人口は1979年以降しか図書館には無かったのだが、それによるとそれ以降、少しづつ人口は減少し近年は横ばい状態になっている。
夜泣稲荷大明神
板碑
馬頭観音 (1番)
御前崎
大字御前崎の人口推移状況は以下の通り。1980年以降、少しづつ人口は減少し近年もその傾向は続いている。
不動明王
馬頭観音 (5番)、地蔵菩薩、板碑、石仏
- 板碑 - 墓地建物内には阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」が刻まれた年号不詳板碑が置かれている。年号不詳だが、鎌倉時代から室町時代前期に集中し、関東の鎌倉武士の本貫地とその所領に限られているので、これもその時代のものだろう。
- 廻国巡礼記念地蔵菩薩 - 墓地入り口に祠があり、1778年 (安永7年) に造立された右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩立像が置かれている。台石には「天下泰平 国土安全 回国供養」と刻まれ、また道しるべを兼ねており、右側面に「左 じおんじ」と刻まれている。
- 馬頭観音 (5番) - 廻国巡礼記念地蔵菩薩の横には1921年 (大正10年) に造立された馬頭観音が置かれ、駒角柱に馬頭観世音と刻まれている。
- 金剛界大日如来 (左) - 1687年 (貞享4年) に造立された舟形石塔に智拳印を結ぶ金剛界大日如来坐像が浮き彫りされている。供養する故人を1717年 (享保2年)、1740年 (元文5年)、1733年 (享保18年) の三回に渡って追加している。
- 阿弥陀如来/聖観音 (右) - 1660年 (万治3年) に造立された舟形石塔上部に卍が刻まれ、その下に、向かって右に阿弥陀如来立像、左に合掌する聖観世音菩薩立像が浮き彫りされている。1666年 (寛文6年) にもう一人供養のために追加されている。
- 如意輪観音 (左上) - 1758年 (宝暦8年) に女性の供養のために造立された舟形石塔に、輪王座を組む如意輪観世音菩薩坐像が浮き彫りされている。
- 如意輪観音 (中上) - 1691年 (元禄4年) に女性の供養ために建てられた舟形石塔に、輪王座を組む如意輪観世音菩薩坐像が浮き彫りされている。
- 地蔵菩薩 (右上) - 1697年 (元禄10年) に男性2人と女性2人の供養のために建てられた隅丸角柱形石塔に、両手で宝珠を持つ地蔵菩薩立像が浮き彫りされている。
- 地蔵菩薩 (左下) - 天明年間 (1781 ~ 1789年) に少年と少女の供養のために建てられた舟形石塔に、両手で宝珠を持つ地蔵菩薩立像が浮き彫りされている。
- 地蔵菩薩 (中下) - 1726年 (享保11年) に供養塔として造立され、1736年 (享保21年)、1738年 (元文3年)、1749年 (寛延2年) に渡り合計少年5人を供養している。供養塔には両手で宝珠を持つ地蔵菩薩坐像が浮き彫りされている。
- 地蔵菩薩 (右下) - 1733年 (享保18年) に男性の供養塔として造立され、1733ねん (享保18年) に男性一人追加供養されている。舟形石塔に、合掌する地蔵菩薩立像が浮き彫りされている。
上 (かみ)
大字上の人口推移状況は以下の通り。1980年以降、少しづつ人口は減少し近年は横ばい状態になっている。
須加神社 (須賀神社)
堂山公園
見沼町
大字見沼町の人口推移状況は以下の通り。見沼町は戸建て住宅街で世帯数は増加を続けている。蓮田市中心に近く、戸建てが亭はいる地域なので人気があるのだろう。人口もコンスタントに増加していたが近年は横ばい状態になっている。
蓮田橋
見沼公園
山ノ内
大字山ノ内の人口推移状況は以下の通り。山ノ内は1999年 (平成11年) 8月に 大字蓮田の一部から成立した新しい大字で、全地域が住宅街と商業施設となっている。戸建て住宅街と高層集合住宅がある。若い年代が多く15歳未満の子供が他の地域に比べて多く、高齢化率は7.6%と蓮田市内では最も低い。ただ、15歳未満の人口比率は年々低下していっているのが気になるところ。
隣の大字綾瀬は全域が住宅地になっており、史跡は紹介されておらず訪問していない。参考に綾瀬の人口推移も載せておく。1980年代には人口は急増している。これは住宅地開発でこの綾瀬に転入が急増したと思われる。1991年をピークでそれ以降は人口減少が止まらず、禁煙は横ばい状況になっているが、ピーク時に比べ30年間で40%もの人口減少となっている。山ノ内でも、今後、同じ現象が起こるのではと思える。
山ノ内公園
関山
大字関山の人口推移状況は以下の通り。近年は人口は横ばい状態が続いている。
関山貝塚
延迦地蔵
長松寺
馬頭観音 (1番、2番)
- 馬頭観音 (1番 写真左) - 1909 年 (明治42年) に造立された自然石に「馬頭観世音」の文字が刻まれている。
- 馬頭観音 (2番 写真右 不明) - 1933年 (昭和8年) 造立の駒角柱に「馬頭観世音」の文字が刻まれている。見つからなかったので、資料の写真を借用。
参考文献
- 故郷歴史探訪 (1992 中里忠博)
- 蓮田市地名誌 (1992 中里忠博)
- 蓮田の歴史 (2015 中里忠博)
- 蓮田の歴史をしろう (中里忠博)
- 蓮田市史・石造物調査報告書一覧
- 蓮田市史 通史編 I (2002 蓮田市教育委員会)
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