Ride in Setouchi & San-in Day 3 (18/3/19) Move to Takamatsu 高松へ移動
Koshimizu Castle Ruins 越水城跡
Nishinomiya Shinto Shrine 西宮神社
Nishinomiya Battery Mark 西宮砲台跡
Uchidehama Battlefield 内出浜古戦場跡
Koshimizu Castle Ruins 越水城跡
昨日行った瓦林城主の瓦林正頼が永正13年(1516年)に少し小高くなっている丘に築城。織田信長がここを廃城にするまで、瓦林と三好氏の抗争で城の城主が目まぐるしく変わる。まさに下克上がこの城で何度も起こっている。有名な武将では三好長慶がここを居城にし、家臣の松永久秀(弾正)が城主だったこともある。城の遺構は残っておらず、現在は小学校が建っている。
Nishinomiya Shinto Shrine 西宮神社
関西ではえびす様の事をえべっさんと呼ぶ。ここも西宮のえべっさんで通っている。
室町時代に築かれた土塀が今も残っている。現存する土塀では最も古いものだそうだ。
有名なのは新年の福男選びで毎年テレビニュースで話題になる。江戸時代から続いている伝統行事。毎年このために生きている男たちが参加する。朱塗りの表門から神殿まで2つのカーブを通り疾走するのだが、距離は230mでずっと全力で走るとかなりきつい距離。陸上競技でも200mは難しい競技でトップスピードを維持するにはよほどトレーニングを積まねばならない。何千人と参加するのでまずはくじ引きで先頭列を当て、スタートダッシュで先頭を取らないと勝てない。
神主が団体客に説明をしていたが話の半分以上がこの福男選びのことだった。この福男競争は神社の収益に随分と貢献している事だろう。
Nishinomiya Battery Mark 西宮砲台跡
これは幕末建造された砲台。今まで見てきた砲台は屋外に大砲を設置するものばかりだったが、これは一見、近代的砲台に見える。勝海舟もこの建設に関わったという。11の窓から360度大砲を打つことができる。それにしては少し小さい気がする。解説版によれば、試射をしたときに内部に煙が充満し、とても大砲を撃ち続ける事が出来ず。それ以降、使用される事は無かった。完全な失敗作。にも関わらず未だに残っているとは不思議。しかし、欧米の脅威が色々な試みを行うきっかけとなった事だけは確かだ。
ここからは西宮神戸のウォーターフロントが見える。震災後人はこの地域に戻ってきているのだろうか?
三ノ宮への国道沿いに変な店があった。この店は一体何を売っているのだろう。これ以外の看板はない。まだ店は開いていないので分からない。輸入代行の様な商売だとすると男性用に限定する必要も無いと思うが、この店主の目論見は何だったのだろう。この家の子には生まれたくない。この家の子供は学校できっとからかわれているはず。
Uchidehama Battlefield 内出浜古戦場跡
国道を走っているとここに出くわした。見ると楠木正成に関わりがあるようだ。以前神戸に来たときに楠木正成所縁の地を巡ったのだが、こんなところがあるのには気がつかなかった。旅は面白い。何気なく走っていると関心のある歴史の場所を発見する。南北朝時代に後醍醐天皇と足利尊氏が対立してから、一度、京を追われた尊氏が再度京に攻め登る時、この地で新田義貞と楠木正成率いる天皇軍と熾烈な戦闘があり、尊氏を打ち破った。これが建てられたのは戦時中、軍部が力を得て右翼化していた時で、尊氏は賊軍と表現されている。石碑の題字も軍幹部によるもの。実はこの地ではもう一つ大きな戦争があったがそれには一切触れられていない。賊軍とみなされていた足利幕府内の権力闘争の「観応の擾乱」の一舞台。天皇中心の軍部には賊軍の内乱など意味がない事だったからと思う。1351年に尊氏・師直方と直義方の両軍がここ打出浜で激突し、直義方が尊氏・師直勢を圧倒し、師直・師泰兄弟は負傷、尊氏方が敗北した。この観応の擾乱は複雑で、それぞれの人間模様が実に興味深い。これも言いかけてみたい題材だ。
新神戸に着いた。ここから三ノ宮の近くまで流れる川沿いが公園になっている。ここで昨夜作ったサンドウィッチで昼食。三ノ宮港までは2.5km地点。神戸は震災を受けたとは分からないぐらいになっている。震災前より発展しているように感じる。皮肉な事だけれど、震災で潰れた家屋が新しい都市計画を可能にしたのだろう。東日本大震災の被災地もこのようになれば良いのだが。
昼食と休憩を終えて港に向かう。三ノ宮の神戸港からジャンボフェリーで高松へ。所要時間5時間弱。1日4便で1:00発5:15着、6:00発10:45着、13:30発18:15着、19:45発24:00着で自転車旅では13:30しか選択肢がない。
出発し暫くすると明石海峡を通る。明石大橋の下をくぐっていく。これは良い景色だ。
育った明石を過ぎ、
生まれ故郷の小豆島坂手港に寄港。港には瀬戸内芸術祭のモニュメントが飾られている。小豆島は直島程有名になってない。一度この瀬戸内芸術祭の島々を巡ってみたい。
そして高松に到着。もう空は薄暗く町には明かりが灯り始めている。椅子に4時間以上座っていると大いに疲れる。自転車で走っている方が楽だ。
明日は一音前に四国遍路で出会った韓国人のスンミが再度遍路に来る。夕食を一緒にする予定。それ以外はぶらぶらと一年前に見れなかったところに行ってみよう。
2コメント
2019.03.19 00:36
2019.03.19 00:29