Ride in Setouchi & San-in Day 96 (19/6/19) Fukuda Village 福田

Fukuda Village 福田
昨年5月に四国遍路を終えて故郷の小豆島に戻ってから、13ヶ月ぶりの里帰り。兄夫婦と母の機嫌伺いと最近は雨が多いので、少しゆっくりしたく姫路からフェリーボートで渡る。故郷は着港の福田というところで、福田港から5分の所。最も小さな村で村全部を回っても自転車であれば10分ぐらいだろう。いつ帰ってきてもほとんど変わっていない。どんどん、不便になってきている。店も廃業しているところが多く、食料品は巡回トラックに変わってしまっている。人口の減少もかなり進んでいる。老人の村だ。50代でも若いと言われる。この村はどうなっていくのだろう。
久しぶりに、村を回ってみる。もう何十年も前の小さな時に村を出たので、知っている人はほとんどいない。村の人は変な旅人と見ているのだろう。
ここが生まれた家。村に端っこの尾崎所部落という所。遠縁の親戚の家を借りていた。家は修理はしているが、昔のままだ。間取りなどはうっすらと覚えている。昔を思い出す。
葺田八幡宮。代々神主を受け継いで来ており、今は兄が家を継いで神主をしている。生活は大変だ。兄によると神社の維持には氏子が500軒程必要だが、兄が40年ぐらい前に始めて時で300だったそうで、副業をしながらやっとだった。今は200まで減っている。かなり大変だ。子供四人は島から出て就職もしているので、子育てがない分楽なのだが、子供が神主を継いでも、ここではもう副業自体の機会がなくなっている。昔は中学校まであったので、教師をしながらや、農協に勤めながらという手もあったが、今は学校もなくなり、仕事が無い。これが兄の頭の痛い所だ。どうなっていくか?
今年は瀬戸内芸術祭の年なのだが、小豆島にも色々な作品が展示されているが、直島の様にはブレークしていない。今年もパッとしない。住民と主催者の距離が離れてきている。第一回の時の作品が神社の境内に残っている。
この作品はオーストリア人彫刻家のKarl Prantlさんのもの。設置した夜はこの作品の横で寝たそうだ。彼はこの島を気に入ってくれて、神社の取り替えた壊れた石柱を本国まで持って帰りアトリエの裏庭に飾っているそうだ。
今日はゆっくりできた。明日は小豆島の別の村を見てみる。山間部になるので気合い入れていこう。


1コメント

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  • sumito dohi

    2019.07.21 14:09

    フェリーが着く港も結構な数があるんですね。福田港は比較的小さい方になるのでしょうか。古事記に出てくる神代の代からの島、二十四の瞳、オリーブやそうめん、恋人の聖地なんてのもありますよね。なのに、過疎が進んで、地元の人が疲弊している。地元住民には何の実感も実益もない助成金ビジネス。産業がないとどんなに人が来ようと廃れていってしまうという不思議な事実がこの島で起こっているのですね。