Ride in Setouchi & San-in Day 70 (24/5/19) Move to Fukuyama 福山市に移動

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この旅で本州の瀬戸内は尾道から西に向かいはじめた。尾道以東はじっくりとは見ていない。以前は尾道から大阪まで走った事はあるのだが、その時は走る事が中心で史跡などは見なかった。まだ会社に勤めていて時間が限られていたのでその様な余裕は無かった。今回はいつまでに帰らなければならないと言った制約も無く、自由気儘に旅ができる。岡山倉敷まで来たのだから尾道の隣の福山まで行く事にした。倉敷から40キロ程で2時間から3時間で行ける。朝はゆっくりとしてから出発しよう。

と思い自転車に荷物を積んでいると、男性から声を掛けられた。いつも通り、どこから来たのか、どこに行くのかから始まる。少し聞かれないことも話すと興味を持ったのか、今の身の上を話し始めた。この旅のルールは話が始まるととことん付き合い、それ以降のスケジュールは気にしない。倉敷に住んでいるのだが、アパートの住民からストーカーまがいの嫌がらせをされており今年はアパートにはほとんど帰っておらずネットカフェ暮らしをしている。警察やアパートの管理会社にも話したが相手にして貰えず、かえって妄想癖のある病人扱いをされている。正義感の強い性格に見え、真正面から立ち向かうも悔しい思いばかりが続くと言う。話しを聞きながら、役に立つかどうか分からないが考えられるアドバイスをした。人は話しながら自分の意見や思いを振り返り軌道修正するものだ。何度か同じ話しが出てくるのだが、それはそれで良い。そのうちにどんな対抗策を取っているかとかどんな工夫をしているとか、被害者としての話から、自分の挑戦の話しをし始める。随分と打ち解けてくれた様だ。結局2時間半の立ち話となった。もう昼近くなっていた。さあ出発という時になり、お昼でもいっしょにと言われたが、それでは福山にいつ着けるか分からないので、お断りして出発とした。周りから変わっていると言われていると言っていたが、彼なりに一生懸命考えてやっている。中途半端は嫌な性格でとことん突き止めたいタイプ。好感が持てる。アパートを移るように勧めた。ストーカーが追ってくるのではないかの不安もある様だがな、早く環境を変える必要がある。このブログを教えたので引っ越しが出来れば、連絡が来るだろう。世間の無責任な中傷に負けず頑張って欲しい。

これで行けば福山城が観れるかと思いつつ走る。山陰と全く、風景が異なる。瀬戸内は民家が途絶えず、国道は自動車でいっぱい。町の規模が山陰の鳥取や松江の何倍もある。地域格差がこれ程あるのかと、少し当惑する。

倉敷を出て玉島というところに来る。ここには親戚が住んでいて、50年ほど前には遊びに来た事がある。兄弟が三人いて当時は三人共にまだ小さかった自分を可愛がってくれた。ここで病院を経営しているはずなので、住所を調べて行ってみる事にした。もう50年になるので、向こうは覚えてもいないだろうから、少し行くかどうか迷ったが、もう一つの旅のルールで迷った時は結果を考えずやってみる事にしたので、病院に訪ねて行った。家は覚えている様子とは随分と変わってしまっていた。大きな病院が立っていた。病院は休み時間。果たしているか？看護婦さんに聞くと、案内された。先方は少々戸惑った様だが、覚えてくれた。30分程話しをして福山に向かった。今は岡山に住んでいる再婚して5歳の子供がいる。福山のあと、また岡山に戻ると伝えると、連絡してくれと電話番号を渡された。来週連絡を取ってみよう。

長い間あっていない従兄弟達を訪ねるのも悪くない。この後通る明石、神戸、大阪には親戚がいるのであってみよう。

福山に着いたのは5時で城に行くのは明日にする事にした。福山の公園で休憩。薔薇が綺麗に植わっている。公共の公園の薔薇にしては立派過ぎる。福山は薔薇の街だそうだ。なるほどそういう事なのかと納得。

今日は移動とお話だけだったか、こういう展開も良い。