Ride in Kyushu Day 74 (27/2/19) Ube Yamaguchi Airport 宇部山口空港

Ube Yamaguchi Airport 宇部山口空港
End of Journey in Kyushu 九州の旅 完結
今日が今回の旅の最終日。宿からは4.5kmで30分もかからない。フライトが10:20発で自転車を解体して梱包に2時間かかるだろうから なるべく早く行こうと7時に宿を出て空港に向かう。空港は辺鄙なところにあり住宅街の細い路を通っていくと直前に広い道になりそこが空港だった。空港には何故か韓国国旗が日章旗と共にあがっていた。韓国はいいお客だからか? 九州は韓国人観光客が大勢いたが、山口もそうなのか....
空港に着き、ゆっくりと焦らず自転車を解体して輪行バッグに収納完了。1時間半かかった。荷物を搭載するキャリアや泥除けなども外さないとならないので、荷物なしのロードバイクの様に簡単にはいかない。無事チェックイン。超過手荷物料金2キロ分を支払う。JALはこの超過手荷物料金を取ったり取らなかったり、チェックインカウンターの係員による。ANAは結構厳格に徴収する。従価保険も安心料で払う。50円也。自転車は免責で保障されないが、取り扱い注意のラベルを貼ってくれるので、搬送員も扱いは慎重にしてくれる。今まで何度となくJALで輪行したが問題はなかった。以前にジェットスターで運んだ時は前ギアが歪んで帰って来た。やはり日本のANAかJALが安心できる。
今回の九州の旅は走るだけなら、2週間もあれば一周できるのだが、74日間にも及んだ。色々な所で、見たい場所が増えたり、見たりず、再度訪れたりと、十分に納得できるまで見たと思う。勿論、断念した所もあるのだが、そこはまたの機会に来ればいいので、概ね満足のできる旅だった。
九州は日本の中で最も早く異国文化が入り、革新的な制度や体制が作られた所だ。人もそうだ。新しいものをどんどん取り入れ、多くの人材を輩出した。ただ、長い歴史の中で培われた異文化と地域文化の融合が、日本の中で最も進んだ文化、思想、産業や社会を生んだにもかかわらず、明治以降はぴたっと止まってしまった。今は過疎化で全く元気がない。世界の同じ現象だが、東京、大阪と言った首都圏への集中が起こり、地方はなおざりにされ、取り残されてしまった。確かに、一昔前は首都圏に行かねば活躍出来なかったが、今は時代が変わりつつある。物流の発達やネットワークの進化で距離や時間の問題は無い。地域の特性を出したネットワークの活用で地方は変わる可能性がある。もう15年程前にイギリスでADSLやWifiのプロジェクトに参加した時に、ネットワークが世の中を変えると期待した。まだ変わらない。それは、それで動く仕組みが作られていないこと人のメンタリティが変わっていないことだ。九州の人々は、変化に対して適応能力があった筈だ。先人が持っていた革新というスピリットを出して欲しい。九州が新しい仕組みをリードする事もできる筈。土肥さんは九州のある地域の活性化プロジェクトを推進しているが、是非、その地域の人のメンタリティの変革にも取り組んでもらいたい。多くの地域活性化プロジェクトは他人任せが多いが、地元の人が主役にならないと続かない。九州の人の奮起が必要と感じた。
九州の旅のテーマは3つあった。異文化との接点としての九州、キリシタンの歴史、西南戦争。どれも、他の地域では見られない九州独特のものだ。以前に理解していたことより遥かに奥が深かった。このテーマを通して、あらためて、九州の魅力を肌で感じられた。きっと、また旅に来る予感がする。


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